◆暖かい家族というものを知りません…家族を持つという夢はもう棄てるべきでしょうか | |
はじめまして。 お二人の丁寧で、心の篭った鑑定を読ませていただき、是非、お願いしたいと思い、思い切って応募させていただきました。 私は40代で独身一人暮らしのものです。 早くに実の両親をなくして5歳で養子に出されましたが養母が養父に隠れて酷い心身への虐待をする人で、成長しますと今度は女として対抗するような感じとなり、父を誘惑されると思うのか早く嫁に出そうと16歳から自分の方の親戚に縁談を持ってこさせるような環境でしたが、なんとか勉強を頑張り、それなりの大学を出ましたが、その間も気の乗らない見合いを40回ほどもさせられる中、付き合った人と結婚の話になり、その男性の学歴、家柄が低いからと仲を裂かれました。養父は非常に社会的地位の高い人でしたので…。 そんな経緯もあり、婚期を逃した30歳辺りから母に「近所に体裁が悪いから出て行って欲しい」と言われ、険悪な雰囲気となり、アテもなく家を出て、そのまま養父母とは疎遠になって今に至ります。 実家には養母お気に入りの弟がおり、邪魔者抜きで、今でも仲良く暮らしているようです。 独立後は懸命に仕事をしておりましたが度重なるセクハラに遭い40歳で心の病に倒れ退職、マンションの購入にと溜めた貯金を取り崩しながら治療をし、4年ほど前から細々、自営を始めましたが男性が入ると必ずセクハラで仕事が中断する始末で困ったことに、未だに安定した収入が得られていません。 しかし顔など見掛けが派手な為か、男性に興味をもたれることは昔から多いのですが、真面目な人とはご縁がなく、特にマザ | |
コン男性ばかりに関って、少し前にも3年近くお付き合いした15歳年下の男性と母親のことで喧嘩になり別れましたが彼は、大変モテましたがマザコンが問題で女性とは続かない人でした。 私が数多くのセクハラで年上男性に嫌悪感があることから、お付き合いする男性は必ず随分、年下なのですが、仕方がないこととはいえ、恋人というより母親のような役割をも割り振られることも多く、散々我儘をぶつけられ耐えられなくなり別れる様な繰り返しです。 ふと気が付けば何時も一人になっています。 家族が欲しいと思う気持ちから、何方とも真剣なお付き合いをしますので失った際の打撃は大きなものです。 出会いも中々ありませんし、なによりこの年齢です。 もう結婚も出来ず、キチンとした相手とも巡り会えず、このまま暖かい家族というものを知らぬまま、一人で孤独に死んでゆくのかと眠れぬ夜が続きます。 自分の人生に男性が入ると物事が悪い方へ曲がってしまう気もしております。 一人で仕事をして生きてゆけるとは自分では思えませんが、その方が幸せなのでしょうか。 家族を持つという夢はもう棄てるべきでしょうか。 どうぞ、鑑定の程、よろしくお願いいたします。 |
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樹実の占い方 使用タロット:テーマ1…スミス・ウェイト版テーマ2…クロウリートート テーマを2段階に分けて占いました。 <テーマ1>メルセデスさんにとっての理想のパートナーをゲットするにあたっての現状分析と、今後の展開予想 スミス・ウェイト版使用・10枚展開逆位置は "▼" で表記しています。
カード展開の特徴: <テーマ2>対策/傾向&メッセージ トート版使用・5枚展開 ご相談の本題です。問題の大枠を捉え解決キーワードを見いだします。
カード展開の特徴: |
ヒタチの占い方 使用タロット:ウエイト版タロット逆位置は“▼”で表記しています。 :クロウリートートタロット :アセンデッドマスターオラクルカード日本語版 メルセデスさんの恋愛の展望予想
幸せな恋愛・家族を持つ夢に対するアドバイス
アセンデッドマスターオラクルカード日本語版 ドリーン バーチュー (著), セイマカラガー瑞恵 (翻訳) |
樹実からのアドバイス 今回は、メルセデスさんから問題の詳細にわたり、現在に至った経緯や現在について事前にお話しいただいておりました。色々、リーディングの方向性を探った上、シンプルに、「メルセデスさんにとって理想のパートナーの出会う。というビジョンに対しての現在の有り様や、今後の可能性、対策」 についてカードに尋ねてみることにいたしました。 まず、<テーマ1>の現状分析についてですがご自身が「恋愛するパワー」が十分なのにも関わらず、それに見合った現実でないということがカードにも現れています。そしてなぜこの様な現状になっているかという原因にも「メルセデスさんの心の状態」が少なからず影響を及ぼしているのではないかと読むことが出来ます。 一対一で深く向き合える相手を欲してらっしゃり、関係を育んでいく力をお持ちでいながら 「メルセデスさん自身が一人の人と深く関わる事自体を無意識に避けている」 といった風にも見えます。もちろんこれはご本人一人の問題ではなくお相手・環境の問題もあるのでしょう。そういった相手と出会っていない為でもあるかも知れません。 又、過去の傷ついた経験や過去で深く共感し会えた男性への思いなどが交錯し、ご本人の意識下では、 「今はまだ一人の人と深く付き合うことを選んでいない」 ともいえます。ですが現実には「深く付き合える相手を求めてらっしゃる」訳です。恐らくこの心の中というか潜在意識にもある葛藤が現実となって現れているのではないかと推測しました。では、この現状分析を踏まえこの矛盾・葛藤をどう自分の中で処理し、次なる恋愛へ繋げていくのが良いのかも見ていきましょう。 <テーマ1>の今後の展開という観点から未来の可能性を見てみますと、「年下男性との出会い」を暗示するカードも出てきています。恐らく今後恋愛するチャンスというのは意外に早くに訪れるのではないかと思います。 しかし問題はここからで、メルセデスさん自身がこの出会いを深い付き合いに育んでいくのを躊躇してしまう可能性をカードは示唆しています。只単に「自分のタイプの異性ではない」ということであればそんなに問題視する必要もないのですが、メルセデスさん自身が一度は「がんばって向き合ってみよう」と思われ、なにかしら可能性を感じるお相手と出会われるかも知れません。 …であるにも関わらず、どこかがんばりすぎてしまうのか、安心感を速く求めすぎてしまうのか、そしてそのがんばりがお相手に伝わらない(理解されない)からなのか…なかなか落ち着いた恋愛として成立しなさそうです。 …と、こんな風にカードは現状から未来への展望を示してくれている訳ですが、もちろんこれが決められた未来ではありません。 「こういう風になりやすい自分の中に現状打破の鍵があるよ。」 とカードがドラマを描きながら教えてくれているのですね。がんばって鍵を拾ってみます。 カードが教えてくれるドラマやメッセージ性を読み解きながらカードが何をいいたがっているか…。 人が人を好きになるのは「自分に不足している何かを埋めたい」という本能ですね。その本能が「好き」という感情を生み出します。それは見た目の姿形が好き、かもしれないし、「話し方や雰囲気」がなんとなく惹かれるとか、かもしれません。人が自分を好きになってくれる時、それがどういう仕組みで「好き」になっているのかはわかりませんよね。でもなんか好きだし、気になる・惹かれるのが恋愛感情なのでしょう。 なぜそういうことを言い出したかというと、メルセデスさんが今後出会う男性・好きになる男性はそういう風な愛情表現、コミュニケーションの取り方が一見上手いように見えて、実は下手な気がするからです。お話上手だけど、自分の本質や本心について説明するのが苦手だし、自分の足りない物をメルセデスさんに埋めてはもらいたがるのだけど、相手の穴を埋めてあげようという姿勢が見られない感じです。彼自身も深く考えず、その場のノリや勢いに任せているのかもしれません。(それが一概に不真面目ということではなく、彼なりの恋愛観なのでしょう。)【杯のペイジ】 一言で言うと彼の精神が「若い」んです。自分の穴は埋めて欲しいけど、相手の穴は理解しようとしないとでもいいましょうか。メルセデスさんはそういう彼を頭では理解し、受け入れつつも「私のココをわかって、受け入れて欲しい!」と心が渇望されるのかもしれません。母親役だけに終始したくないのです。でも彼にはそれがどういうことかわからないのです。メルセデスさんに甘えること、寄りかかることと我が儘の何が悪いのかが理解できない…。 メルセデスさんを好きになるのだけど、メルセデスさんの何かをわかってあげられないのかもしれません。何かに共感してあげることが出来ないのかも知れません。そしてそれは彼の愛情のなさが起こしていることではなく、只単にそれは彼が「人を理解する」ことを重要視していないということなのでしょう。 …でもそれがメルセデスさんにとっては辛いのかもしれない。【吊された男】これを単なる感情の行き違いとみるかどうか…。難しいところですね。それにこのパターンは過去の繰り返しとも言えます。年下が悪いわけではなく「こういった恋愛模様」になってしまう傾向に問題があるのだと言えます。 このような恋愛模様(今持っている傾向)から、まず、一つ言えるのは、 どなたか「恋愛相手候補」が出現し、お付き合いに突入したらなら、その相手との関係を育むのに時間がかかる傾向にある。 といえるでしょう。本来なら無邪気に愛し、愛されることに焦点を当てたいのだけど「受け入れ・受け入れられる」「理解する・理解される」といった恋愛の上でのギブ&テイクがとても困難です。ならば、時間を掛けて信頼関係を築いていくべきなのか…。 うーん。間違いではないでしょうが、なんだか違うような気もします。そういうことをカードは言いたがっているのではない…。メルセデスさんに必要なメッセージは「時間を掛けて恋愛関係を育め」ではないと思うのです。もっと根本的なことにあるのではないかと思うのです。 そこで、改めてカードの示す、解決キーワードを見てみますと、【円盤10】とあります。基本的には「充足」を示すカードです。恋愛する現実的な力はお持ちなのです。ただ「充足」しているからこその「行き詰まり」をも示します。しかし基本的な「自分の恋愛力」を駆使すれば、これからの変化・変容を楽しむことができるのです。【円盤2】ただ【円盤10】は先述したように充足しているからこその行き詰まりも暗示しています。今のご自身の恋愛観や、ライフスタイルが自分の「限界」「定着したもの」と思ってしまいがちですが、その思いが障害にもなります。 「自分の恋愛力」を駆使するってどういう事でしょう。カードを見ているとこれは「自己肯定」に他ならないと考えます。 カードの合計数が示す、【2・女司祭】からもいえるように現状を打破するために無理をして何かを起こすということは必要ないようにも思います。 自分が気持ちよいと思える範囲で社交的に振る舞い、女性として魅力を磨くことを楽しむことで十分なのではと思います。過去の経験を全て忘れ去ることは無理ですし、過去の経験を否定するのも違うと思います。過去の経験が今の私を作り上げてきたという誇りをもってください。ご自身の恋愛力を信じてください。 自己肯定をさせてくれなかった過去の経験を全て包括した上での「自己肯定」です。とても難しいことですが人生の変化、恋愛模様の変化と共に徐々に可能になるはずです。 ここで、メルセデスさんに必要な鍵(キーワード)の一つが「自己肯定」だと浮き上がりました。 そしてもう一つ考えられる【円盤10】の示す側面ですが、ウエイトでも展開された潜在する事柄=【金貨9▼】と併せて考えてみると、男性から見たメルセデスさんが【円盤10】【金貨9▼】的な見られ方をしているのかもしれません。つまり「過去から積み重ねてきたであろう確固たるものを持っている女性」です。こういったキャラクターを持ってらっしゃる方は一目置かれたり、憧れられたり、もしくは興味本位だけで近づいてこられたり…そういったこともあるのでしょう。自分が望んでいるような「好意」を持っていない場合もあるでしょうし、真意がよくわからない方も出現するでしょう。 出会いを求め、恋愛相手を引き寄せようとするとき、このメルセデスさんのこの「魅力」は諸刃の剣なのかもしれません。恐らくメルセデスさんは「相手に併せる」スキルも、ご自身をキチンとアピールする方法も知ってらっしゃるので、現在どちらかに偏っているという訳ではありません。ご自身の能力や客観的にどう見られているかを考慮し、バランス良く人に接するのもわきまえてらっしゃいます。…と考えると逆に問題解決の鍵はここにあるのかもしれません。 つまり「バランスよく」振る舞うより、「自分のキャラクターを全面に押し出しきれたら、理想のパートナーと平和な関係が築ける」と考えられます。今までの恋愛ももちろん本当の自分で相手と向き合ってこられたからこそ傷つきもし、喜びもあったのだと思いますが、それでもどこか自分肯定するよりも、相手を尊重しすぎてしまう傾向があったのではないでしょうか? 更に過去の男性に関する経験、 >年上男性に嫌悪感があることから、お付き合いする男性は必ず随分、年下なのですが、 仕方がないこととはいえ、恋人というより母親のような役割をも割り振られることも多く、 散々我儘をぶつけられ耐えられなくなり別れる様な繰り返しです。〜ここに文字 とご相談内容にもあるように、お相手が年下とはいえ、自分自身を丸ごと受けとめてもらえなかったことが大きな問題だったのだと思います。人一倍「理解されたい」「深い絆を築きたい」というハートをお持ちにも関わらず…です。なのに自己肯定できない現実にどうしてもなっていってしまうのです。恐らくお相手が年下だからというだけの問題ではないように思います。ここで、今までのカードメッセージを整理してみますと、以下のような感じになります。
★出会いのチャンスは求めれば、スムーズにおとずれる。信頼関係を築くには若干時間が必要。(これは心の何処かで認識する程度でOK)
★男性と関係を築いていく段階で問題が起こる傾向にある。その原因を受けとめることが必要である。 原因・その1◆自分が理解されなかった過去、受け入れられなかった過去の影響。 原因・その2◆(その1)の影響から推測できることとして「無意識に人と深く関わることを避ける気持ち」と「自分を受け入れてもらうより、相手を受け入れる努力をしすぎる。」が挙げられる。 【ポイント】 恋愛関係を育むにおいて最低限受け入れてもらえれば良いと思っていないか?二人の関わりの中で信頼関係を育んでいけば問題ないようにも感じるが、実はいつまでたっても肝心な所が理解されないので、そこからほころんでくるものが大きく広がってしまうのではないか…。つまり自分をオープンにしきれないのか、自分を出すのが怖いのか…。 良い恋愛関係をゲットするのに必要な鍵(キーワード)は「自己肯定」である。「自分のキャラクターを全面に押し出しきれたら、理想のパートナーと平和な関係が築ける」といえます。 です。 タロットには四大元素という考え方があります。火・地・水・風の四つのエレメントがバランス良く現れた場合に、物事は良い方向に変化していくということです。その考え方を元に考察しますと、今回展開されたカードを見てみますと、風に対応している剣のカードが圧倒的に少ないのです。過去の影響としての【剣5】の1枚のみですね。これは現状を良い風に変えて行くには「風」の精神が必要となってくると思われます。 私のリーディングでは現れているカードと同じぐらい、限定してに現れていないスート(カードの種類)にも意味があると考えます。<テーマ1>で物事の展開を予想したとき結果が望ましいものであれば「現れていなくても」問題ないのですが、今回の場合、結果予想が「自己犠牲を払う傾向にある」なので現れていないスートが「現実に不足している」のが問題だと捉えることが出来ます。 ですので原因・その1・その2に書いたような問題を打破するには風=「剣」が必要。つまり「自分のキャラクター・本質」を迷うことなく決然・毅然と差し出す。ということが必要なのだ。というのが私の見解です。そしてここでも「自己肯定」が必要となってきます。自分で肯定した自分のキャラを、解決キーワードの【円盤10】が示すように、最初からズバリ(=剣)と見せちゃえば良いのだと思います。「完成したモノ」と表現しましたが、大げさに考える必要はなく「そのまま遠慮がない自分が楽ちんな姿」です。「自分の中に矛盾を抱えないで振る舞える」ということです。剣には多様性がありません。柔軟性もありません。「私はこうですが、あなたはそれで良い?」だけなんです。ある意味ハイリスク・ハイリターンな自己表現ともいえます。一般的にこのスタイルでいくことに恐れや迷いを感じたりするのが一般的な心情だと思います。嫌われる人にはすごく嫌われるかも知れないですものね。でも好かれる人にはとことん愛されるのではないかと思うのです。過去にも男性との関係を良くするためにこういったスタイルを取ってこられた経緯もあるかもしれませんが、それでも敢えてそういうメッセージをカードは告げています。 そして「本当の自分を差し出す」ということは「自己信頼」「自己肯定」がキーワードにはなってくると思います。自信も必要ですよね。解決キーワードの【円盤10】や潜在する事項の【金貨9▼】が「自信をもて」「自分を肯定せよ」と教えてくれています。(だけど恐れや迷いもあるとのが金貨9の逆位置▼として表現されたのだと思います。) どちらにしても「相手を理解する」より、「理解される」ことがメルセデスさんにとっては重要ということですね。「理解する」ことは自然にオートで出来る方ですから…。この矛盾が解ければ理想の相手の良い関係が築けるということであり、その為には自分の本質を差し出し、判断を相手に任せることが必要なのだと思います。そしてそれが出来る方なのだと思います。 メルセデスさんいわく >自分の人生に男性が入ると物事が悪い方へ曲がってしまう気もしております。 …とご相談内容にありましたが、これを分析すると、 男性と深い付き合いになればなるほど自分のキャラクターを押さえ、相手に併せてしまう比重が大きいことが悪影響を及ぼしている。といえるのではないかとも思いました。ご家族をもたれる夢を持つことに対して、「それはやめたほうがよい」という結果は出てこなかったですね。むしろ「自分が男性と本当の意味で深く向き合えるようになり、真に楽な自分で居られるとき。」そんなときフと家族として、パートナーとして生活を共にする方が出現するのではないかと感じました。「腑に落ちる」出会いと付き合いがあればそれは自然にそうなっていくのだと思います。(まだそこまでの暗示が明確には出ていませんが、十分予測できます。) 私がリーディングで導き出したアドバイスは以上の様な感じになります。このメッセージを具体的に日常にどう活かすかはお任せすることとなりますが、なにかしら心に響いたことがございましたら、お役に立てていただければ幸いです。 まとまりのない長文をここまでお読みいただきありがとうございました。 メルセデスさんのハッピーな恋愛の道しるべとなりますように。 |
ヒタチからのアドバイス メルセデスさんからは、いつもの鑑定前のやりとりの中で今までの経緯についてたくさんの情報をいただきました。それらのお話はわたしにとっては大変理解しやすいものでしたので、メルセデスさんがどのようにして、男女の関係や家族を持つことが大変になっているのかが非常によく分かりました。 メルセデスさんと合意の上で、今後メルセデスさんがこれからの人生を一緒に居てくれるパートナーと出会えそうかどうか、出会うためにはどうすればいいか、ということを鑑定の内容にさせていただきました。 *-*-*-*-*-*-* カードを展開する前に感じていたことは、このままではメルセデスさんは“出会いたい人”と出会えないままになってしまうかも知れない、ということでした。 『こういう人ならば、メルセデスさんの人柄や性質について理解し・愛してくれて、一生を共に過ごしてくれるであろう』という人物像はすぐに浮かびました。 その人物像とは、年上・年下にかかわらず人格的に成熟していて、人間関係の上で自ら発することも受け取ることもでき、男らしくはあっても乱暴ではなく、穏やかであってもひ弱ではない…そのような男性です。 しかし今のところメルセデスさんはそのような人と出会うきっかけをつかめるような『場』で生活されていない。今のままでは行き違ってしまう。これがまず難関の一つです。 また如何に理想的に見える男性でも、女性に甘え・男性としての力をある程度振るったり命令したりし・母親を特別な存在と思わない人はいませんが(恋人同士の間柄であれば尚更このような性質に接することが多くなるでしょう)、 その種の、男性本来の性質に対しメルセデスさんの神経は感じやすく無防備で『強度のアレルギー』と言えるような反応を引き起こしてしまうようです。それもまたメルセデスさんの今までの経緯をお聞きするとやむを得ないもので、このあたりを変えていくのは至難の業といえるでしょう。 お話をした段階では、メルセデスさんにとって是非とも必要なことは、上記のような男性性アレルギー(男性アレルギーではなく…)を少しずつ緩和していかれることと、今の限られた行動範囲・交友関係をもっと広げてゆくことであろうと感じました。 恐らくメルセデスさんの中にある女性性はまだ少女のようであり、大人の女性としての成熟に至っておられないように感じました。成熟した女性性の持ち主であれば、母親の役割を求める男性に対して「女性としての対応」が出来るのですが、少女のように未成熟であれば、求められるままに母の役割を演じ続けるしかなくなってしまう傾向があります。 メルセデスさんは『成熟した男性に対するアレルギー』的な要素があるので未熟な男性を選ぶしかなく、未熟な男性を選ぶのでメルセデスさんの中の女性性は成熟できず、よって相手の男性もいつまでも成熟することが出来ない…このような悪循環の中にいるのでは、いつまでたっても状況は改善しないことがお分かりだと思います。 メルセデスさんがマザコン男性を選んでしまうのは、『成熟した男性性アレルギー』のせいでわざわざ未成熟な男性を選んでいるためであり、未成熟な男性はえてして母親との関係を適正に克服できていないものです。 幼い頃から冷たく理不尽な他人の中で生きていかなければならなかったメルセデスさんが健全な性的成熟を果たすのは困難であったことは、火を見るより明らかです。これからメルセデスさんがよりよい恋愛関係を手に入れ、家族を持つに至るためには自らの女性性を成熟させ、男性性を受け容れることが出来るようになるのが鍵だとわたしは思います。完全でなくとも良いのです。ほんの少しそれが出来るようになるだけでずいぶん状況は改善するはずです。 *-*-*-*-*-*-* 占い以前のことを書きすぎてしまい、失礼しました。 しかし、ここのところを考えていただかなければ、いかに表面的に行動や振る舞いを変えたところで何の効果もありません。上記の事柄は占いの結果にもちゃんとリンクしていますのでご了承ください。 さて、占い結果に沿って説明していくのが良いのかも知れませんが、今回については要点にしぼって書いてみたいと思います。カード展開結果の内容と少しズレるところも出てきますが、そのまま書いていきますね。 これらの結果の中で一番興味を引かれたのが<テーマ1>の「このまま進んだ場合の結果」【棒3▼】【5・法王】でした。非常に可能性を感じたのです。【5・法王】のカードは【4・皇帝】と違ってメルセデスさんのよき理解者となるであろうマザコンでも強権的でも支配的でもない男性像としてピッタリだと思います。今のメルセデスさんのままではこの方と出会うのは難しそうですが【棒3】は逆位置とは言えなかなか発展性のあるカードです。これはいけるのではないか?…期待が充分持てると思います。 そして、出会いの場所ですが…これは単純に場所というよりは、もっと抽象的な『場』という言葉で表現したいところなのです。と、言うのも 例えば占いで「自然の多いところに縁がありそう」「ショッピングモールやデートスポットなどで出会いがありそう」などのアドバイスは良くあるものですが、ただ闇雲にそのようなところに行ったからといって即効果があるものではありません。 「自然の多いところ」で縁を見つけるというのは、自分が豊かな自然を心から求め・愛するような心境になってこそ足繁く自然のスポットに通うようになるのであり、そこで生きいきとしているから良い異性との出会いも自然に出て来るのです。単純に異性探しに自然スポットに足を運んだのでは良い効果が期待できません。 ショッピングモールやデートスポットでも、生活に対する関心や興味がなければただの騒々しい場所ですし、そういう場所で単純に異性に目を光らせていたのでは出会いがあったとしてもろくなことにならないでしょう。 回りくどくなりましたが、メルセデスさんは今後【5・法王】に象徴されるような場所…公共機関・公共施設・宗教や福祉関係の場所・行政組織関連・医療などの専門機関e.t.c...に足を運ぶようにされてはいかがでしょうか。もちろん上記で長々と説明しましたように、ただ単にそこに行くのではありません。趣味でも仕事でも何でも良いのですが、目的を持ち・その場にいる人たちと何らかの関係を持つような形で足を運ぶのです。メルセデスさんの場合は遊びや趣味よりも真面目な目的とからめた方が良いかも知れませんね。 「未だに安定した収入が得られていません」と書いておられましたのでオマケとして経済面のこともカード展開してみましたが【杯3】と、これまた人との交流のカードが出ましたし…。 人まじわりは楽しいことばかりではありませんし、神経に障ることもたくさんありますが、人はどのようにしても人の中で生きていくしかありません。完璧な人格の人などはおらず、人は誰しもどこか歪んでいるものです。自分に欠点があるからといって必要以上に気にする必要はありませんが、同時に人の欠点を快く包み込む(我慢、ではなく)ことも必要になってきます。人と付き合う、とは、人の欠点と付き合う、ことでもありますよね。 そのあたりの、人間の凸と凹を収めながらやっていく感覚に注目して頂ければ、少しは気が楽になられるのではないかなと思ったりもします。凸と凹とはもちろん男性と女性のことでもあります。性的なことは、とかく避けられがちですが、□と□ではなく、凸と凹だからこそ長く一緒にいられる関係が出来上がるのであって、男女が同権とか平等という理屈と、男性性・女性性のあり様を一緒くたにしてはおかしくなってしまうのです。 充分な人生経験をお持ちの方に偉そうなことをたくさん書いてしまい、申し訳ありません。このように書いた中にはメルセデスさんが充分にご承知のことも含まれていたと思いますが、単なる一般論・世間話の一端として受け取って頂ければ幸いです。 蛇足ですが…女性性の成熟のことを書きましたが、成熟した女性性とは?と考えるとき、わたしはいつも『ルパン三世』に出てくる『不二子ちゃん』を思い浮かべます。男性のわがままに困った時、お姑さんの悪意ある態度に傷ついたとき『不二子ちゃん』ならどう反応するだろう?と想像されたら楽しいかも知れません。 (『不二子ちゃん』くらいになれたら【4・皇帝】な男性でも充分やって行けそうですね…) メルセデスさんが、穏やかで賢明な男性と出会い、温かな家族を得られることを心からお祈りしています。メルセデスさんが本気で望んでいる限り、きっとそれは実現することでしょう。 いつまでもその美貌が輝いていますように。 以上です。 |
樹実です。さてそろそろ摺り合わせをしていきたいと思います。
ポイントは色々ありそうですが、まずは、同じカードが出ている箇所を2箇所をピックアップしてみます。
◆19・太陽(The Sun)が共通して展開されている箇所
●樹実1箇所:
(1)顕われて来る影響や状況:過去(現在)…19・太陽(The Sun)
過去の恋人が自分にとっては理想であった【太陽】という思いが捨てきれない…。
見解…太陽が3枚も出るとは…。しかもヒタチさんの二枚は「目指すべき着地点」という事に関しても共通していますね。それに対して樹実の「太陽」は過去の影響として現れていました。「太陽」=家庭・家族の象徴が過去にも未来にも出ているあたりが何とも象徴的だと思います。私の「太陽」は元彼の影響と解釈しましたが、彼の存在という解釈を超えて、今回の場合、「太陽」が多く出現した理由はメルセデスさんの「家庭観」「家族観」そのものがこの問題のコアな部分だった事にあるのかもしれません。また、彼の家族によって彼との隔たりが出来たことも全て「家族」というものが絡んでいます。今回の「太陽」のカードはメルセデスさんの「家庭観」そのものであり、これからは過去の「家庭観」に縛られることなく、全く新しい観念を作り上げることが必要なのかも知れません。
そして共通しているカード「剣5」についてです。
◆剣5
樹実:『過去の様相』剣5…傷心、自分を理解されなかった敗北感。
見解…これは、そのままですね。過去の「怒り」「傷心」といった影響が、メルセデスさんの潜在意識に根付いてしまっているということでしょうか。
★その他、今回の二人のカードの展開特徴ポイント
そういえば、ヒタチさん、今回は人物カードが一枚も出ていませんね!
私の人物カードは、ペイジ・騎士各1枚と王女一枚でした。王や女王がないのですね。若いカードばかりでした。
ヒタチさんのアドバイス文中にある、
恐らくメルセデスさんの中にある女性性はまだ少女のようであり、大人の女性としての成熟に至っておられないように感じました。成熟した女性性の持ち主であれば、母親の役割を求める男性に対して「女性としての対応」が出来るのですが、少女のように未成熟であれば、求められるままに母の役割を演じ続けるしかなくなってしまう傾向があります。
のくだりを表しているカード展開のように思えました。
まずは以上のような感じです。摺り合わせはまったり続きます。
ヒタチです。樹実さんすり合わせありがとうございました。
今回は共通した出現カードは少なかったですが、太陽が全部で3枚出たり、剣5が同じ意味合いで出たり、強い意味の部分ははっきりしていましたね。
今回の鑑定では、樹実さんはメルセデスさんの恋愛の傾向について具体的な状況や心情に沿って詳しく分析されています。ヒタチの方は「ずっと一緒に居てくれる人が出現するかどうか」に絞ってかなり大づかみに見ていました。
この焦点の差が出現カードの傾向やアドバイスの内容の差になったのではないかと思います。
>そういえば、ヒタチさん、今回は人物カードが一枚も出ていませんね!
そうなんですよ。しかしながらこれは…白状しなければなりませんが、実は鑑定結果として出した<その1>のケルト十字は『やり直した』結果なのです。。
ほんとうはこういうことはすべきではなかったのでしょうが、初めにメルセデスさんの今後の恋愛の流れを占った時には、このような結果でした。
ざっと説明しますね。
過去の恋愛はお互いに自分の立場や考えを譲り合うことが出来ず良い結果に至ることが出来なかったようです【金貨4▼】。まだ過去の彼の姿や言動の記憶が意識を占めてなかなか前に進めないで居るようですが【杯キング】【棒キング】、今は未来のために、時間をかけてこれからの自分を築いていこうという覚悟が出来ているようです【金貨8】。実際には現在は落ち着いた恋愛環境とは言えず、さまざまなことが流動的なようですし【剣ナイト】、たとえ言い寄って来たり興味が惹かれる男性がいても「この人」という決め手に欠ける人ばかりです【金貨7▼】。
近い将来には年下か、若々しい男性との出会いがありそうです【杯ペイジ】。メルセデスさんも彼に対して親しみや愛情を感じますが、どうしても自分の恐れや価値観に引きつけてこの恋愛を考えてしまい「気持ちが通じない」と思ってしまうことがあるかも知れません【杯1▼】。しかし結果的にはその男性とうまくお付き合いすることになりそうです【棒6】
メルセデスさんには、もっと現実的で、永続性のある、安定性のある男性が側に居てくれることが必要です【金貨ナイト】。それが今のメルセデスさんにとって最も肝心な、外せない点であり、実際にそのこだわりに合致する男性を選ぶことがメルセデスさんの恋愛観を新しくしてくれるでしょう。-----(説明終わり)
最初に出した結果(以降<展開A>と呼びます)を採用せずもう一度やり直したのは、<展開A>からでは『今後メルセデスさんがこれからの人生を一緒に居てくれるパートナーと出会えそうかどうか』についての答えが出なかったからでした。
<展開A>からは、今後ほどなく年下らしい男性との出会いがありそうなこと、その方とうまくお付き合いできそうなことは分かりますが、その男性が今後メルセデスさんとずっと一緒にいてくれるパートナーなのかどうかは分かりません。10枚中コートカードが5枚。大アルカナは一枚も出ていません。カードの雰囲気からしてもこの結果は短期的な状態を示していると思ったのです。
しかし樹実さんの鑑定結果を見てみると【杯ペイジ】の出現によって若々しい男性との出会いを示唆している点、その後の展開でやはり煮詰まったような状況・理解し合えない部分がありそうなこと【12・吊された男…樹実さん】【杯1▼…ヒタチ】さらに未来のカードとして解釈は違えど同じカードが出ていること【棒6▼…樹実さん】【棒6…ヒタチ】など、注目すべき点が多いです。
そこで樹実さんが“「こういう風になりやすい自分の中に現状打破の鍵があるよ。」とカードがドラマを描きながら教えてくれているのですね。”とおっしゃっているのに習って、わたしもこの<展開A>の結果から思いつくことを拾ってみようと思います。
まず、半数を占めるコートカードはすべて男性です。メルセデスさんご本人らしい女性のカードは一枚も出ていません。このことから、メルセデスさんは恋愛において自分のこと・自分の要求などはほったらかしで、相手の男性の人柄・相手の男性の要求やビジョンに常に左右される傾向があるのではないかと思いました。このカード展開の中にはメルセデスさんの自我のようなものが見えてきません。男性の影で埋め尽くされています。メルセデスさんにとって恋愛相手の男性とは「自分の大半を満たしてくれるもの」なのではないか…二人のものを持ち寄って、ひとまわり大きな人生の舞台を作る、といったような存在となっていないのではないかと思います。
この見方は樹実さんのアドバイス文中にある「自分を受け入れてもらうより、相手を受け入れる努力をしすぎる。」と同じものです。
また、樹実さんの出現カード【12・吊された男】は四大元素における『水』のカード、対するヒタチ展開の【杯1▼】も水のカードです。メルセデスさんは男性に対して『水』的な対応しか出来ない。受け入れたり、我慢したり、自分を曲げたり、反応したりするのみで、相手に向かって強く働きかけたり、我を押し通したりすることが出来ないことを表していると思います。
さらに【水】のカードに注目していくと、<その2>のヒタチのカードでは【杯10】が否定的要素として出現しています。また<その1>の【杯8】【杯9】で、より『水』の要素を強める方向にメルセデスさんが向かっていった先には、やる気の減退【棒1】や人から離れていく【棒3▼】結果になってしまうと出ています。
樹実さんのカードでも【杯3】【杯5】などがメルセデスさんの基本的性質や状況として出現しているものの、推奨要素としては出ていません。ヒタチ的推奨要素は【棒(火)】のやる気や元気、そして論理的思考で物事に当たる【剣(風)】、樹実さん的推奨要素はやはり【剣(風)】要素となっています。樹実さん・ヒタチ共に展開カード中に風要素は極端に少ないです。
またヒタチの<その1>の展開では求めるべき男性像に【5・法王】が印象的な形で出現しています。【5・法王】は西洋占星術では牡牛座に対応しており【地】のサインです。これも<展開A>での【金貨(地)ナイト】と対応していて面白いです。また<展開A>で【杯キング】がおそらく元彼とおぼしき出方をしているのに対し、今後出会うであろう男性が【杯ペイジ】として表れていることから、次にメルセデスさんが出会う男性も元彼と同じようなタイプである可能性が高いと思われます。
あと、ヒタチ<その2>展開ではトート版タロットを使っていますので、展開カードの数字合計によるアドバイスをやってみたところ、
8+3+10+8+19=48=4+8=『12』/1+2=『3』
と、なりました。状況は困難だが、根本的な解決の後に豊かな繁栄がある…【12・吊された男】を乗り越えたあとには【3・女帝】大人の女性として恵まれ守られる人生が訪れる、と言えるでしょう。
次に出会う若々しい恋人【杯ペイジ】に、望みがまったくないとは言えないとわたしは思っています。いずれにせよ変わるのはメルセデスさん自身であり、メルセデスさんが変われば相手の男性の性質も変化していきます。ここでメルセデスさんがわたしたち占い師二人と交流を持ってくださったことは、今後のメルセデスさんに必ず何らかの変化をもたらすはずだと思います(…よね?樹実さん)。
ちょっとくどいすり合わせになってしまいましたが失礼しました(^_^;;
メルセデスさん、ご感想ありがとうございました。
メルセデスさんからは、この第8回鑑定開始から今日まで、幾度かに渡ってたくさんのお話を伺いました。そのどれもがまるで作り上げられたドラマのように激しく、作り物のドラマ以上に複雑で、ほんとうにご苦労なさったということがひしひしと伝わって来ました。
今回の鑑定については、アドバイスの文中で占い以前のことを書きすぎてしまい、少々反省したのですが、『メルセデスさんの未来について最大限に可能性を拾う』というコンセプトに従って、知っていること、予測できること、書けるだけのことをすべて書きました。ピントのずれたことを書いていたような気もしますが、お許し下さい。
非常に他人事な視点で失礼かも知れませんが、わたしは「複雑で過酷な人生」について並々ならぬ関心と興味があり、今回メルセデスさんのお話を伺えたことはとてもありがたく為になる経験でした。正直かつ正確な文章でご自分の境遇や心情について表現して下さったので非常にスムーズに理解もできました。ほんとうにありがとうございます。
複雑で過酷な人生、には、それだけで何か特別な意味・あるいは無意味が含まれていると思います(変な表現ですが…)。その特別な形の人生を生きること、それだけでも価値があり、それが語られること、読まれ聴かれることはもっと価値があります。今後、メルセデスさんが過酷な人生を乗り越えて自分なりのしあわせを達成なされば、それが誰かに知られようと知られまいと、精一杯生きているすべての人にとっての祝福となるでしょう。
メルセデスさんが、心からやすらかで楽しみとよろこびのあふれる毎日を送られますように。素敵なパートナーを獲得されますように。心からお祈りしています。
どうもありがとうございました! ヒタチ
再び、樹実です。
ヒタチさんのカード展開が二度目であったこととても興味深いですね!
しかも出ているカードの展開をそのままシンプルに読むと、恋愛対象は現れても「一時の成功」であるということが強調されている結果だと思います。結果的にはその男性とうまくお付き合いすることになりそうな【棒6】が出ていますがそれが永続的にお付き合いできるような質の出会いではないという事をも物語っていますね。「単に出会いが欲しい!」というご相談内容であったなら、最終結果が【棒6】でOKだったのですが、今回メルセデスさんの求められている展開は「一時的な成功」と呼べる出会いではないと思います。恐らくヒタチさんもそれを見越して、再度カードを展開されたのでしょう。
余談ですが【棒6】のカードについて少々うんちくを…。
このカードは勝利した若者が凱旋している様子が描かれているのですがよく見ると彼がまたがっている馬は本当の馬ではなく「ハリボテ」なのですよね。明らかに他のカードの馬の描かれ方と違うのです。これは若者が手にした勝利が真ではなく「一時的」なものだということを物語っているのです。チャンスではあるけど安定した成功を約束するカードではないのです。
てな訳で、改めて私のカード展開と、ヒタチさんの初回のカード展開<展開A>を比較してみたいと思います。
未来のラインに同じ【杯のペイジ】
恐らくこれは「メルセデスさんが引き寄せやすい男性像」といえるのかもしれませんね。そしてその次のカードとして【棒6】が現れていますね。【棒6】は樹実が逆位置、ヒタチさんは正位置とはいえ、この一致は驚くべき結果と言って良いでしょう。ヒタチさんの<展開A>で現れた【棒6】は、決して、この恋愛対象になり得る出会いを手放しで向かい入れるべきものではないということでしょう。
>次に出会う若々しい恋人【杯ペイジ】に、望みがまったくないとは言えないとわたしは思っています。いずれにせよ変わるのは
>メルセデスさん自身であり、メルセデスさんが変われば相手の男性の性質も変化していきますここでメルセデスさんが
>わたしたち占い師二人と交流を持ってくださったことは、今後のメルセデスさんに必ず何らかの変化をもたらすはずだと思います
(…よね?樹実?さん)。
その通りです。占い師との出会い、どんな占い師と関わるか?というのは実はとても重要です。私達は魔法が使える訳じゃありませんが、その人の可能性を寸分たりとも残さず拾い上げるの得意ですよね?(ていうことにしておこう)ですから、その人にとっての幸せなドラマを描くのも得意です。私達は何も無理矢理「しあわせ未来予想図」を描いているわけではなく、可能性を拾い上げたらそうなった、というだけなんですよね。
今回のヒタチさんの2度目のカード展開はやはり、一回目の<展開A>があってこそですね。
では、改めて私のカード展開とミックスしてこれからのドラマを描くとどうなるか考えてみました。
タロット世界観的にいうと、
過去の家庭環境からインプットされてきた家庭観【太陽(The Sun)】によって傷つけられた状態=【剣5】は、【4.皇帝(The Emperor)▼】【杯の騎士▼】といったマザコン・強権的・支配的な男性と関係を持ちやすく、自己犠牲の上に成り立つ男性関係を招き、現在行き詰まりの様相をみせている。今後もその傾向を引きずりそうだ…。=【棒9▼】【金貨9▼】
このまま進むと彼女自身の魅力に引き寄せられる男性は出現し【杯のペイジ】、彼女も受け入れることは否定しないがそれは過去の繰り返しを招くことにもなりかねない。自己犠牲を払ってしまう傾向をぬぐい去れない。【吊られた男(The Hanged Man)】−【棒6▼】
どうすればよいか?
メルセデスさんにとっての理想のパートナーとなる男性像は【5・法王(The Hierophant)】ともいえる。
カードナンバー4【4.皇帝】に「+1」された人物がカードナンバー5の【5・法王】である。
「+1」とは精神や魂を意味する。【4.皇帝】でももちろん男性として恋愛対象になり得て、現実的に付き合うのは可能であるが、より精神性の高い人物、保守的であってもメルセデスさんの繊細な部分をキチンと理解してくれる人物と結ばれることが幸せへの早道であろう。
もしくは【杯のペイジ】を【5・法王】まで育て上げる?という手もなきにしもあらず…。だが早道とは言えないかも知れない。
キーとなるとはやはり【太陽(The Sun)】。否定されてきたご自身の家庭観を取り戻すということ、そして肯定できる家庭観を築いていくことである。その為には自己肯定【円盤10】が必要。また男性性の良い面にも目を向けていくべき。その辺りは、感覚や感情を便りにするのではなく、論理的思考【剣の要素】でいくべきである。
という感じに読めます。すごくザックリしてますがこんな感じではないでしょうか?
一端筆を置きます。 樹実
ヒタチです。樹実さん、まとめをありがとうございました。二人の鑑定の要素がぎゅっと濃縮され、時系列に表されて、とても分かりやすいまとめですね。
【4・皇帝】に+1で【5・法王】というのも印象的な示唆です。お付き合いする異性のタイプとして、ちょっと大人っぽい性格・制御の効いた人を選んでみるというイメージかなと思いました。感覚や感情ではなく論理的思考を優先させてみるというのも今回の鑑定結果の重要なポイントのひとつでしたね。
樹実さんの完璧なまとめで、ヒタチからはもうこれ以上付け加えることはないと思います。樹実さんはどうでしょう?
ヒタチさん、ありがとうございます。
今回はこれにて完了ですね!
そうですね、メルセデスさんにいただいた感想の最後に、
>今後は少しづつ、相手の期待する自分を演じることなく自然にいられ、
>その中で出会う人と男女問わず、自然に結びついて行かれたらいいなと
>改めて考えております。
とありましたが、この「自然に結びつく」っていうのが何よりハッピーな結果ですね。ドラマチックな展開よりこの「自然に」というのが理想なのかも知れません。
メルセデスさんのハッピーな人との繋がりを心よりお祈りしながら筆を置きたいと思います。
ご協力いただいたメルセデスさん、ここまで読んでいただいた読者の方々、お付き合いいただき誠にありがとうございました。次回も濃いリーディングを目指して取り組んで参りたいと思います。
樹実