樹実です。さてさて摺り合わせですね。まずは二人の結果を眺めて最初に私が注目した点と、整理してみた共通項を上げてみます。

★樹実の注目点★
（１）二人の使用したデッキが重複せずに上手くばらけている。
（２）どちらの結果にもワンド(棒）のカードが多く展開されている。
（３）見通し、展望についての結果が同じであり、それに向かう為のプロセス・アドバイス(ヒント）に共通項が多い。

さて、同じカードが出ている４箇所を挙げておきましょう。これに関する考察は追々…。

次に小アルカナのスートの割合を見てみます。(四大元素の割合でもあります。）

棒＝火（8枚）＞　金貨＝地（7枚）　＞　剣＝風（3枚）　＞　杯＝水（2枚）

樹実備考）
　四大元素的解釈では、物事にはキッカケ（動機）＝火　があり、データ（情報）＝風　とそれを　どう論理立てるか（道筋）＝水　があって　結果＝地　がもたらされます。
つまり簡単な数式にするなら、火＋（風＋水）＝地　です。今回の結果としてはその内の（風＋水）が少ないということを指していることになります。つまり情報とそれをどう扱っていくか？という方法論的な部分が不足していると考えられます。一方、火と地が多いことから、くぅさんの理想、やる気、信念は十分にある状態といえます、そして今まで積み上げてきた実績、知識も十分であることを物語っています。
　この四大元素の解釈を先程、二人の共通項である【★ヒント・アドバイス・プロセス★】で展開された※画像でも紹介させていただいた【円盤８・慎重】と【Patience（忍耐）】のカードにに当てはめて考えるとつじつまがあいます。つまり、火＝種（植物のタネ）とそれを植える地＝土壌（タネをまく畑）はあるので、あとは最良の肥料や水、最良の育て方といったノウハウ（風と水）それに加えて「育つ時間」を持てばいいということにもなりますね。カードの意味・絵柄的もピッタリ合います。

　くぅさんのこれからに置き換えてみると、転職に関しての展望は明るいと言えますね。そんなに遠くない未来、何かしらの結果は手にすることが出来るのではないでしょうか？でも本当の意味での「天職」をゲットするにはある程度の時間と労力がかであるということが考えられますね。天職と呼べるものをゲットするまでの課程ではいくつかのポイントが生じてくると思うのですが、どのポイントで時間を掛け、試行錯誤するのか？といったことがこれからのくぅさんのテーマになってくるようにも思います。でもどの課程で時間を費やすにせよ、それだけ時間を掛ける価値もありそうです。ヒタチさんの表現にもあったとおり、くぅさんは、まさに「新しい可能性に挑戦する人生のイベントを獲得なさった」のだと思います。そして、果敢に挑まれることは人生を豊かにしていくことになると思います。

ここらで一端筆を置きます！ ヒタチさんバトンタッチです！ほいっ。

ヒタチさんが摺り合わせを執筆中にくぅさんからのご感想が届きましたのでアップさせていただきます。
★ご相談者のくぅさんから、ご感想です。

くぅさんどうもありがとうございました。リーディングの結果では「時間を要する」ということが両者とも出ていましたので何らかの遅延、足踏み状態というのは経験される思います。しかしその後に開花するものも素晴らしいのではないかな？と思います。さて、引き続きヒタチさんの擦り合わせに続きます。更なる細密な摺り合わせとなっていますよ。

　はいっ！どうも、ヒタチです。樹実さん、すり合わせありがとうございます。
　今回は本当に一致度が高い結果になりましたね。カード展開のテーマは樹実さんとわたしでは違った視点で行われたのですが、結果に含まれる要素やキーワードの内容が非常に相似していますね。

　樹実さんがピックアップして下さったので一目瞭然ですが、全体に棒のカードが多かったこと、物事の完成には時間がかかるということ、協力者や専門家のサポートの存在の暗示、最終的には勝利と獲得に至るであろうという見通しなど、すべて一致しています。

　すり合わせで樹実さんが、同じカードが出ている部分について指摘して下さいましたが、正位置と逆位置で出ているのが面白いですね。わたしは、これはカード展開において二人のテーマの取り方の違いが表れたのではないかなと思いました。

　樹実さんの今回のリーディングテーマは

と、いうことでした。 　２つのテーマが並べられていますが、（視点：A）の『「お仕事運、金運」など取り巻く流れ』は、次の『実現するためにはどうすればよいか』（視点：B）のための伏線であり、樹実さん展開の本来のテーマはこの（視点：B）の方にあると思うのですが、樹実さん、どうでしょう？

　それに対しわたしは、ただただシンプルに仕事運・金運を見てみました。『この先どうなりそうか？』…樹実さんのテーマに沿って言えば（視点：A）に重点を置いたワケです。

　なので、ヒタチ展開では「これがいいよー」と『現状にプラスする（正位置）』意味で出てきたカードが、樹実さん展開では「これがまだ足りてないよー」と『現状ではマイナス（逆位置）』として出てきたのではないかと思いました。

◆　典型的なのが【19･太陽】ですね。樹実さん展開では＜3.現在のサポート（人脈的）＞の場所に出てきています。ヒタチ展開でも＜ヒント＞の場所に出てきています。二人とも似たような意味合いの場所に出てきてますよね。
　樹実さん展開では、人脈的なサポートが現在は無い（逆）、と出ているのが、ヒタチ展開では人と協力し、公的にやっていくことを目指せばよい（正）、と出ています。
　いずれにせよ、今後は人と協力したり誰かのサポートを受けたりすることが重要な要素になってくるであろうということが一致しています。正位置で出ていようと逆位置で出ていようと、注目すべき要素は同じであるということですね。

◆　【剣６】については、樹実さんは
　剣６▼：堂々巡りになりやすい。思考回路が堂々巡りになり抜け出しにくいことが運気低迷に影響している。＊＜2.運気の影響度＞
と、解釈されています。ヒタチの方では『バランスのとれた合理的算段がありそう』と書きましたが、併せて『現在は行動に出ていない』点を考慮の上、アドバイス文にて以下のように書いています。 　「今はくぅさんは、転職や将来にかける意気込みを、今後の計画やイメージングに向けていらっしゃる段階なのでしょう【ブロックa】。まだ実際に新しい物事の渦中に飛込んでいないので不安にかられることも多いかも知れません。」……『思考回路の堂々巡り』ととても似たようなイメージです。
　また、樹実さん・ヒタチ共にカード展開の初期段階で出現していることも共通しています。問題の前提としてくぅさんの不安定な神経状態が関わっていると考えることが出来ます。

　※ここで少し説明しますと、ヒタチ使用のトートタロットでは、ウェイト版のように正位置・逆位置を取らず、カード組み合わせの品位を採用します。ちょっと説明しづいらいのですが、展開時に出てきたカードの正逆は、意味の解釈にあまり左右されません（ちょっとは関係あるのですが…逆に出たから悪い、という風には考えないということです）。

◆　続けて見てみましょう。【9･隠者】はどうでしょうか。
　樹実さんでは『まだ本質を出し切っていない』…【9･隠者】の力が発揮されていない（逆）、ヒタチでは『本当に求めるものを見出すために、自身の内部に問いかけましょう』…【9･隠者】の力を発揮させましょう（正）と解釈できそうです。

◆　【棒３】についても見てみましょう。
　【棒３】では樹実さん・ヒタチ共正位置解釈です。ここでも【19･太陽】の時と同じように、樹実さんでは＜4.現在のサポート（スピリット面）＞、ヒタチでは＜ヒント＞のラインと、ほぼ同じような意味合いの場所に出現しています。展開場所が違うので採用している意味合いは少し違いますが、どちらも【棒３】の力がくぅさんの今後に良い作用をするという点で一致しています。

◆　【12･吊られた男】もありました。
　樹実さんでは『現在は積極的には出れない、これといった強力なキッカケがない。』＊＜5.現在のサポート（3.4.以外又は棚ぼた的チャンスの有無等）＞と出ています。 ヒタチでは＜宿命・運命のライン＞に『苦しい状況を克服した後に大きな恵みがやってきます。』と書いています。これは「現在は苦しい状況を乗り越える時だ」ということを表しています。樹実さんの言う「棚ぼた的チャンス」がないということは、すなわち宿命的流れを表しているとも解釈できそうです。このカードも一致度の高い意味合いで出現していると思いました。

　ついでに他に気がついた点も挙げてみたいと思います。
　樹実さんカードでは【杯】のカードが０枚でした。ヒタチ展開では＜過去・または選択肢１＞に２枚出ているだけです。
　未来を重視する樹実さん展開で０枚、ヒタチ展開でも未来のポジションには０枚ということで、これも一致と見てよいと思います。ヒタチ展開の＜選択肢１＞については、くぅさんがすでに前職を辞めておられるので、＜過去＞と見なしてもよいと思います。

　そしてこれは人によって解釈が分かれるとは思うのですが… 　樹実さん展開の【金貨のページ】＊＜6.自分の可能性・能力＞は、ひょっとしてヒタチ展開の【円盤のクイーン】と対応しているのではないか…と思いました。ページとクイーンではキャラクターが違いすぎると思われるでしょうが、これを才能や能力のレベルに焦点を合わせて考えてみると、以下のような解釈も出来るのではないかと思います。
　　・【金貨のページ】『これから色々吸収している可能性に富む』…まだこれから発展する
　　・【円盤のクイーン】『実際的な知識や技術において有能な資質を持』っているが…今ある知識や技術に頼っているだけではうまく進めない
　こう見てみると、可能性や能力の更なる開発も前途を開く鍵のひとつになっているように感じられます。

　あとは大アルカナの枚数ですね。樹実さんではたくさん出ているのに、ヒタチ展開ではたったの１枚。これもアドバイス文面から共通点が見えて来そうです。
　・樹実さん：深い洞察が必要な時期であると共に、現在が通るべくして通っているプロセスであることを暗示している。
　・ヒタチ：今はまだ宇宙の大きな力を利用しきれていないようです。（宇宙の大きな力の利用がもっと必要）
…現状では大アルカナに象徴される力の自覚や利用が少ないけれど、希望する未来を『実現するためには』もっとそれを自覚し、自分のサポートとしなれけばならない。物事にもっと深く入り込む余地がある、と解釈できそうです。

　わたしは今回は、一切の先入観や観測を排除して、ただただ仕事運と金運の流れだけを見ました。つまり、くぅさんが最初に占いを依頼された鑑定士さんと同じことをしてみたのです。くぅさんがすでに退職されたこと、やりたいことがおありになることは予備知識として知りましたが、それには影響されないように、どんなに悪い結果が出てもビビらないつもりで展開しました。
　それでもこのような結果が出たのですから、くぅさんの未来には非常に明るく大きな成功が待っているといって過言ではないと思います。もちろん、そのために紆余曲折も経なければならないでしょうが、その苦労については「期待ほど順調ではない」程度の意味合いであって、大損失とか、崩壊とか、通常ならハードな解釈をするカードは一枚も出ていません。
　また、樹実さん展開で出ている【金貨の王】ですが…ヒタチ展開でははっきりした男性のカードは出ていないものの【19･太陽】のカードを見たときに、おそらく男性原理の力が非常に大きな助けとなるのであろうというイメージが湧きました。ヒタチ展開では大アルカナはこの一枚だけしか出ていないのですから、この男性原理の力が発揮する影響はかなり大きく、また長期的に物事のなりゆきを左右するのであろうと思います。

　さて、ちょっと個人的感想に偏ってしまったかな？ここで一旦バトンタッチしましょう。樹実さん、お願いします！

★09/05/04追：
　くぅさん、ご感想ありがとうございました！転職活動は今のところは思うように進んでいないということですが、良き新天地が見つかったらいいですね。時間がかかったり、難航することがあったとしても、ご自分の力を信じて明るく頑張って下さいね。くぅさんのお仕事の成功と夢の実現をお祈りしております。
　（すりあわせ執筆中につき、掲載が前後して失礼しました。）

樹実です。まったり摺り合わせを進めております。 さて、

>２つのテーマが並べられていますが、（視点：A）の『「お仕事運、金運」など取り巻く流れ』は
>次の『実現するためにはどうすればよいか』（視点：B）のための伏線であり、
>樹実さん展開の本来のテーマはこの（視点：B）の方にあると思うのですが、
>樹実さん、どうでしょう？

そうそう、その通りですのよ。ヒタチさん。

　同じカードが展開されていた箇所の摺り合わせはヒタチさんが書いてくださいました。
いやあ、興味深いですね。両者のカードへの問いかけの仕方とカードからの返答を分析すると、同じメッセージとなるのですね。

ヒタチさんの方では大アルカナが一枚だけ、「太陽」でした。

ヒタチさんはこれについて、

〜今後は人と協力したり誰かのサポートを受けたりすることが重要な要素になってくるであろうということが一致しています。正位置で出ていようと逆位置で出ていようと、注目すべき要素は同じであるということですね。〜

…と書いてらっしゃいますね。
まさにその通りだと私も思いますし、「太陽」が共通して出ていることにも大きなインパクトと意味を感じます。

ヒタチさんのカード展開で、

『ｄ・ヒント』のライン
・ 円盤8 − 棒3 − 19･太陽（The Sun）

とありましたが、この三枚のカードを眺めていると、「くぅさんの信念・理想・パートナーシップ」が太陽の光と豊かな土壌を得て、育っていくストーリーが浮かび上がってくるかのようです。あとこれらのストーリーに水＝杯の要素、つまり感情の豊かさや愛情の豊かさ、それらをどうモチベーションに繋げていくか？が加われば、「なにか」を見つけることが出来るのではないかと思うのです。くぅさんのハートが求めていることに迷いがなければ「堂々巡りになることもなく」→【剣６▼】現状を打破していくことが出来るのだと感じました。また気兼ねなく「サポート」を受け入れるということもポイントなのかも知れませんね。→両者の【棒３】【太陽】

樹実・【金貨のページ】
ヒタチ・【円盤のクイーン】

に関してもヒタチさんのとほぼ同意見です。
　どちらも「地」のカードです。土壌はあるけどくぅさんの理想を実現するのにまだ何かを育てなければならないことを指しているのだと思います。またページは子供、クィーンは母（円盤のクィーンは勤勉さ・慈悲深さ・妊娠を指すことも）を指します。「子だくさん」が夢だともおっしゃっていましたので、「生き方」のベースになるもの、人生に求める「質」が大きな意味での「母」になられることではないかとも思いました。つまり何かを育て、はぐくみ、慈しむということを求めてらっしゃるのかなという印象です。（他の樹実カードでもその様なカードが見られました。）

　やはり総じて言えるのは、くぅさん自身が現実を切り開いて行かれるだけの「知恵」を既に持たれ、あとはそれをどう発揮していくか？というステージに立っておられるということではないでしょうか。多少努力や面倒が必要な場面（現在もそうですね。）があったとしてもそれは輝かしい未来への布石に他ならないのだと思います。

私こそ個人的な印象や感想になってしまいました。
それでは、ヒタチさんどうぞ！

　ヒタチです。樹実さん、ありがとうございました。
　今回は使用したカードも展開のテーマも別々だったにもかかわらず、出現したカードや浮かび上がってきたストーリーがとても似かよっていたのが印象的でした。樹実さんがおっしゃったように、くぅさんの『ハート』（杯）が求める良き未来がどんどん大きく育っていって欲しいですね。
　それではこのへんで第６回タロットセカンドオピニオンを終了いたします。
　最後までお読みいただきありがとうございました。