◆元カレとの微妙な関係…
(たらちゃん さん・40代・女性・近畿在住)
40代の独身女性です。 30歳になる前に私から別れた1つ上の元カレと再会しました。 嫌いになって別れたわけではなく、たくさんの趣味を持ち、結婚を考えている様子がないカレについていけなくて別れを 選びました。 その後、カレは知人に紹介された女性とすぐに結婚したそうです。 でも、4年程度の結婚生活のあと別居し6年になるとのことです。 カレいわく「完全に気持ちは離れているがワケあって離婚はできない」 私とは友人として付き合って行きたいというカレとこのまま会い続けていていいのでしょうか。 よろしくお願いします。 |
樹実の占い方 使用タロット:ウェイト(カード展開前にチャネリング) 大天使カード <リーディングコンセプト> ウェイト版使用・9枚・大天使カード・1枚 計10枚展開 逆位置は "▼" で表記しています。 ●最初にたらちゃんさまに何かメッセージはないかチャネリングでガイドに尋ね、このメッセージを踏まえた上でカードを展開します。 ガイドメッセージ…「恋愛という枠に収まりきらない二人という二人を見いだすのも楽しいことである。もしかすると
喜びはそこにあるのかもしれない。しかし一端回り始めたもの、流れ始めたモノを留めることは至難の業である。流れはせき止めるとどこかで溢れ出るだろう。流れをせき止めようとするのは現実的ではないことをあなた自身は 気付いているであろう。でももしあなたがその流れに飲み込まれたくないのであれば今こそあなたの知恵と工夫で流れの方向を変えることができるかもしれない。流れの方向はあなたが選べる。」 …ということです。たらちゃんさんのご相談内容をそのまま表現を変えた感じのメッセージですね。彼のペースなどに流されることへの不安が大きく、自分自身の立ち位置があやふやになってしまっているためご自身の行動指針が整理し切れていないだけなのかもしれません。また彼への愛情を深めることにに無防備になれないジレンマも抱えていらっしゃる…。今すぐこの状況を白黒ハッキリつけていくというのはもしかすると現実的ではないのかもしれません。それはガイドメッセージにもあるように、何かがもう流れ始めてているからです。今、たらちゃんさんに必要なリーディングはカードで現状の分析により彼を客観視し、よりよい選択をするために必要なポイントは何か?具体的に探ることだと考えました。 (今回は人物の気持ちを探る場合、表面的に現れている心理状態よりも、より潜在的な本音に関してポイントを絞ります。もちろん本人が自覚していない部分も含みます。)
エンジェルカードよりメッセージ |
ヒタチの占い方 使用タロット:テーマ1…ウェイト テーマ2…トート テーマを2段階に分けて占いました。 <テーマ1>お二人の関係の様相と、今後の展開予想 ウェイト版使用・10枚展開逆位置は "▼" で表記しています。
カード展開の特徴: <テーマ2>お付き合いを続けるかどうか トート版使用・4枚展開 ご相談の本題です。お付き合いを続けるかどうか、どう考えるべきかを占ってみます。
カード展開の特徴: |
樹実からのアドバイス 全体的なカードとしての印象は「流れが強い」ということです。やはりお互い引きつけ合う魅力を感じあっている状態に違いないようです。では大人な恋愛関係(ある意味割り切った不倫関係)として成立するお二人かというとそうでもなさそうです。一方、友達として「生活の充実・楽しみ」の為だけに関われるかというとそうでもありません。たらちゃんさん側としてはそれが可能でも、彼はその様な付き合いが出来るほど成熟しきっていない部分をお持ちです。(それは彼の長所でもあるのかも知れませんが…)じゃあ、不倫でもよいから充実した恋愛を目指し、彼のことを信じて待つか?彼が奥様と別れるのをまって恋愛〜結婚関係を築いていくか?…これも違うような気がします。 なによりもたらちゃんさんが不倫を望んでらっしゃらないこと。そして今の彼にそこまでの建設的なビジョンも可能性も見られないからです。あなたのことを思いやるとか考慮するという姿勢も感じられません。 カード全体を見渡すと恋愛や感情を表す「カップ」系のカードが見あたりません。「剣」が一番多いですね。これは二人の間に 「制限」が多く突破しにくいこと、それを乗り越えるだけの「愛情の深さ」がお互いないと判断できます。 特に彼視点のカードは剣が多いです。彼に思いやりや行動力、そして現実的な考えが不足していることをも示しています。 彼の展望に出ていた【塔】からもそれが伺えます。 シンプルにまとめると今、たらちゃんさんこれからの二人の関係性を考える上でポイントとなる情報は次のようになります。。 ・彼との付き合いを継続するには彼の要望に応える流れになりやすい。(恋愛関係に突入する可能性を暗示)
・現在の彼には建設的なビジョンはないので恋愛関係になっても振り回される可能性がある。その結果お互いの付き合いに無理が生じる。(自己中心な彼)
・総合的に判断して彼との間に一定の距離は置くべき。
ということになります。 彼のペースに合わせた「成り行き任せ」では行き詰まります。(彼にとっては楽かもしれませんが…) いずれ時が来れば、お互い我に帰っていくということが【悪魔▼】に現れていますが。 それだと、たらちゃんさん側の方に「自責の念」や「むなしさ」が残るように思われます。彼の衝動的な行動に左右されるより、たらちゃんさんの意思を尊重してもらえるよう彼と話し合っていくことが必要なように思われます。それによって彼との距離があくことがあれば、それが彼の答えでしょうし、あなたにとってそれがベストな答えとなり得るのではないでしょうか? まずは、現実に何が起こっているのか?彼が何を考えているのか?この辺を冷静な視点で見極めてください。そして何よりも 9枚目の【ワンドペイジ】の項目にも述べた通り、ご自身の理想の未来に目を向けてください。 そうすればおのずと取る行動が定まってくると思います。それがあなたにとっても彼にとっても良い結果・人生に繋がるのではないでしょうか。そうやっていける可能性を持ってらっしゃるのだと思います。 不倫でも良いから彼に女性として求められることに答えたいという意思が100%に近いのであれば恐らく今の段階で悩んだり、迷ったりはされないはずです。今不安に感じていらっしゃるのご自身の心情こそ、尊重すべきことだと私は思います。そこに全ての答えがあるのではないかと感じます。 私樹実は「不倫になりそうだから一線を引いた方がよい。不道徳だ。」という一般論からリーディング〜アドバイス差し上げているのとは異なり、彼との成り行きが、たらちゃんさんにとってどのような質のものか?彼にとってどの様な質を伴うものか?を観察し、お伝えするという立場をとっています。(物事の良否よりクライアントさんの判断のヒントとなる物事の質を伝える方が現実に役に立つと考えています。)ですので、あくまでも色々な事象の良否を判断するのはご自身となります。 リーディングの情報が何かしらの“道しるべ”となれば幸いです。お読みいただきありがとうございました。 |
ヒタチからのアドバイス ご相談の本題は「お付き合いを続けても良いか、悪いか」ということでした。展開されたカードの意味をシンプルに読み、たらちゃんさんの「不倫関係はイヤ」というハッキリした基準に照らし合わせるならば、お付き合いは続けない方が良いと思われます。このまま何の手も打たずお付き合いを続ければ、たらちゃんさんと彼は恐らくズルズルと「不倫の関係」に入っていくことになるでしょう。しかし今、お二人の関係は何か勢いのようなものがついてしまってすぐには止まりにくそうな感じです。また、たらちゃんさん自身も今は幾らかこの関係から楽しみを得ているということです。いずれ彼とはケリをつけるとしても今すぐ急いで別れる必要はないかも知れません。 それよりも今、彼と再会したことで、過去に消化しきれなかった何らかのこだわりや問題をクリアにする良い機会を得たと考えるのが正しいように思われます。その問題がクリアになれば、たらちゃんさんもスッキリした気持ちで彼との関係に区切りをつけることが出来るのではないでしょうか。 カード展開からは、お二人の関係について次のようなポイントが見えてきます。 まず、現実的・社会的な面での力が弱い……これはきちんと婚約するとか結婚するとか、対外的に形を調え、安定して生活を営む態勢を作ることにあたります。過去の問題で言えばご相談内容にあった「たくさんの趣味を持ち、結婚を考えている様子がないカレ」という部分ですね。現在直面している問題で言えば、「完全に気持ちは離れているがワケあって離婚はできない」というあたりです。 カードによれば、この現実的基盤が弱いという性質は今後も変わらないであろうと出ています。しかし、たらちゃんさんにとって大事なのは、まさにその「現実的基盤」なのですよね?ここが第一のポイントです。 第二のポイントは、過去のお付き合いから現在も続いている要素として、テーマ1の最初のカード【節制▼】で示された『コミュニケーションの不完全さ』です。 以前のおつきあいでは、お互いの心をひらいて正直に語り合うことが出来ていましたか?特に、たらちゃんさんが別れを決意する直前、結婚について正直に彼と、とことん話し合う機会を持ちましたか?その時、お互いの考えについて充分に理解しあえなかったのではないでしょうか。……それはやはり、彼が現実から逃げてしまう性質をもっているということ(=第一のポイント)が大きな原因としてあったのではないでしょうか。 以上のようなことを考え合わせてみると、過去に直面した問題がそっくりそのまま現在でも現れているということが分かります。 今後たらちゃんさんがとるべき行動は、「わたしがほんとうに信頼できる人とはどういう人か」「わたしが求めている理想のお付き合いとはどういうものか」について具体的に考えてみるのが良いようです。周囲の人や社会一般の意見はいったん脇において、どういう人とのどういうお付き合いならば楽しくて、満足な気持ちになれるのか、正直になって考えてみて下さい。頭で考えるだけではなくノートに書き出したりして細かく設定していきましょう。具体的にリアルに想い描くことが理想の実現の助けになるはずです。 避けるべき要素は「彼の都合に振り回されてしまうこと」と、同時に「世の中の男性的原理、男性主体の考え方に影響されてしまうこと」です。あくまで『自分主体』に、たらちゃんさん自身が幸せになることを中心に物事を考え、進めて下さい。 以上のことを充分検討した上で、彼とのお付き合いの是非について現実的に真剣に考えてみて下さい。たらちゃんさんが譲れない条件があくまで「別居中の奥さんときちんと離婚してもらうこと」ならば、それは貫いた方が良いでしょう。そして出来れば、それにまつわる彼の事情や、本音もきちんと聞き出してみて下さい。譲歩出来るような事情があるのならば検討の余地はあるかも知れませんが、ここで彼が逃げ腰になるようであれば、たらちゃんさんも彼に見切りをつけやすいでしょう。 もしお二人にきちんと話し合いができる余裕があれば、過去、彼と別れた時のことを、正直に話し合ってみるのも良いと思います。彼とたらちゃんさんはどうして結婚に踏み切れなかったのか。その時の彼の考えや気持ちを素直に聞いてみて下さい。そしてたらちゃんさんの気持ちや考えも彼に話してみて下さい。過去充分に消化しきれなかった思いを解放してやることで、たらちゃんさんもすっきりとした気持ちで彼との関係に区切りをつけることができるでしょう。 以上です。 |
樹実です。
ヒタチさんの結果と比較しながら、たらちゃんさんに今必要なメッセージはなにか?
より強調されている情報は何か?を考察してみたいと思います。
●現状についてのカードにおける共通点
樹実 剣8(身動き取れない状態)
ヒタチ 剣5(過去のこだわりが拭えない状態)
この二つの現状を示すカードに共通して同じスートである「剣」が展開されています。どちらの剣もポジティブになれない状況であることを
示しているカードですね。たらちゃんさんの状況に現在ままならぬトラブルがあったわけではないけれども、釈然としない制限のある状況になってしまっていることが現れていると思います。また決断しにくい状況であるという点からも同じです。
●「水」に相当する杯(カップのカード)が一枚も展開されていない点
タロットカードの小アルカナ56枚と呼ばれる物は火・風・水・地というスートに分類できるのですが、その内の「水」=カップのカードが一枚も展開されていません。
展開されているカードにも意味がありますが、全く展開されていない物にも意味があると解釈します。
「水」=カップというのは愛情・感情を象徴しています。今のお二人にそれぞれに不足しているのが、この「水」なのだといえます。
溢れんばかりの「愛情」が二人の間に流れていれば逆に恋愛関係になってしまうのにも疑問を感じないのかも知れません。(それがよいかどうかは別問題ですが。)
●どちらの結果にも展開されている7・戦車▼について
唯一、共通して出ているのがこのカード。しかも逆位置というのも同じ。
樹実は「たらちゃん さんから見た彼の存在意義」として展開。
ヒタチは「現在の状況ー潜在」として展開。
この二つの結果とも、たらちゃんさんに与える大きな影響を指していると言えるでしょう。
【7・戦車】というカード自体は衝動のエネルギーそのものを象徴しています。まさに進行形のカードです。
これが二者とも逆位置で展開されたということはこのカードの持つ性質が裏目に表れており、それがたらちゃんさんに与える大きな影響となっていることをより強調していると解釈できます。
今、お二人の関係は「前に進んで行こう」とする自然な強い流れにありそうです。」(ヒタチ占い方:より抜粋)
「〜何かがもう流れ始めてているからです。」(樹実:ガイドメッセージより抜粋)
と、大枠で起こっていることに関しての捉え方が同じですね。
更に、その流れに対して、
「ただ元々バランスがとりにくい関係で、確固とした方針もないため、行き詰まりの状態はすぐにやって来そうです。」(ヒタチ)
「彼と関わることでアクティブになれ、生きているという実感が得られます。しかしそれは移ろいやすく不確かなものではないかという疑問が残ります。」(樹実)
とこのカードに関する解釈にも「関係の定まりきらない二人のまま進んでいってしまっている」事を表す解釈として共通したものがあります。
このことはこのテーマの根底に流れてるものとしてとらえるべきだと考えます。
●ポイントとなる、今後の対策についてのカードの出方
樹実 「彼との付き合いをどう考えていくべきか。(精神面)」ワンドペイジ
ヒタチ 「採用すべき考え」杯の王子
この質問の立て方が同じ項目において人物カード(コートカード)が展開されている。しかもペイジ(小姓)・王子とカードの種類は異なるが有る意味同じキャラクターのものが揃いました。(どちらも騎士や王や王女より若いキャラクターとされています。)
それぞれの解釈についても、
樹実「未来に目を向けるべきでしょう。」
ヒタチ「恋に対する失望を振り切って新しい未来、新しい恋人に出会うことを積極的に考えるべきです。」
と未来に焦点が当たっている点にも注目していただきたいところです。よりそのメッセージが強調されている部分です。
更に違う視点から読み解いてみると…
どちらも有る意味「男性」のカード。たらちゃんさん自身の考え方を示唆してくれるカードには違いないのですが、そうであればなぜ女性(王女や女王)のカードでないのか?
という点に注目してみました。
【※人物カードとは主体を特定し、その人物が何をどう思うのかという精神面、更には別の人物が他の登場人物に何をするかなど、解釈は多岐にわたります。】
ではこの二枚のカードの若い男性、これが彼自身だと捉えてみましょう。そこからメッセージに広がりが出るかも知れないと考えました。
この彼、二枚のカードから察するに若々しいエネルギーに満ちあふれた人物なのかも知れません。有る意味魅力的な男性です。一緒にいて若々しい気分になれるかも知れませんね。しかしこの魅力が裏目に出ると「若気の至り」「未熟」というキーワードが浮かび上がってきます。
たらちゃんさんは、その彼よりも更に大人な目線からこの状況を客観視することが必要なことであるというメッセージがこの結果から浮き上がってきた様に思います。片方の結果だけではこのようなポイントは見いだせないと思います。そして、
ヒタチ 「カードからのメッセージ。目指すべき着地点」円盤の王女
ヒタチ 「カード合計数によるアドバイス」9・隠者(The Hermit)
樹実 「彼との付き合いをどうしていくべきか。(行動面)」13・死神(Death)
この王女のカードと二枚の大アルカナがそれらを裏付けてくれているように解釈できます。
どちらの結果にも展開されている【7・戦車▼】「関係の定まりきらない二人のまま進んでいってしまっている」
という問題に対処するにはこの3つのカードの精神が必要だといえます。
二者の結果を擦り合わせた上でリーディングするとするなら、このようなメッセージとしてまとめられます。
「今、たらちゃんさんに必要なのは自分の幸せがどこにあるかを見定めることです。主役は彼ではなくたらちゃんさんなのです。
彼のペースやその時の気分だけに流されるのではなく、一段高い所にたって彼のことを見ることが大切だといえるでしょう。」
こうみると引き出しているカードは違っても、向かう方向には大きな違いはなく、むしろお互いのリーディング結果をより強調する点が多く見られるように感じました。
ヒタチです。
ものすごく二者の方向性が合った結果が出ましたね。もう少し違った答が出るかと思っていましたが、ちょっとビックリしました。
現状面で「杯」のカードが出なかったこと、この恋愛の流れが強そうなこと、しかしその流れの強さはあまり長く続かないだろうこと、今後はたらちゃんさん主体の目線で新しい未来に積極的に目を向けるべきこと、と、ポイントがすべて両結果とも同方向を向いていますね。ここまで合うとは、と目をみはる思いがします。
樹実さんが二人の結果の共通点について書いて下さったので、わたしは違いについて書こうかと思ったのですが…結果の違い、というよりは、この問題に対するアプローチの仕方に、それぞれの個性が現れているなぁと思いました。
まず、わたしは「彼の視点」を質問項目にまったく立てませんでした。これはたらちゃんさんの相談が「つき合い続けていいか、悪いか」という決断を要することだったからです。たらちゃんさんにとって良いか、悪いか…たとえ彼がたらちゃんさんのことをすごく好きでも、たらちゃんさんにとって「現実的に悪ければ」切り捨てよう、という判断をしたわけです。
●ヒタチの場合、たらちゃんさんにとって良いか悪いかの判断基準は「現実の状況はどうか」です。
それに対して樹実さんは「彼の視点」として3枚ものカードを展開しています。樹実さんはこう書いています。
樹実さんの今後の方針についての判断基準は、現在〜未来の状況に加え「彼の心」も重要視していると言えると思います。樹実さんのカード展開のうち、現在〜未来の状況についてのカードは2枚なのに対して「彼の視点」のカードが3枚。(ヒタチは過去〜現在〜未来のカードを7枚展開しています)樹実さんはどちらかというと「彼の心」を中心に今後の方針を探ろうとされていたように感じられます。
●樹実さんの場合、たらちゃんさんとって良いか悪いかの判断基準は「彼の心はどうか」に重点がありそうです。
ここは非常に二人の占い師の性格の差が出ているところだと思いますねぇ…。簡単に言えばヒタチは「花より団子」で実利を取るわけです。お腹がふくれなければ満足しない。
樹実さんは全然違って「彼の心が善い」ならば「情状酌量の余地がある」。もし結果がかんばしくなくても「心」次第でこっちも「気持ちが救われる」わけです。「ひょっとしたら」という希望が持てるわけです。お腹はすいててもお花がキレイなら胸がいっぱいになる、とても情緒的なものの考え方、感じ方をされていると思います。
と、まぁなんかわたしの方が分が悪いような気がしますが…(笑)
しかしこのような「実利的な見方」「心情的見方」と、180度反対の方向から見ても同じような結果が出た、ということには結構な価値があるように思います。違う性格・違う価値観の占い師二人の見解を合わせたことで、より多角的に問題を見ることが出来たと思います。
再び、樹実です。
なるほど!とヒタチさんの擦り合わせ内容を読んで思いました。「問題の捉え方が違っても、結果の方向性は同じ。」
たらちゃんさんに関してのアドバイスも二者似てますね。
私が「彼の状態・気持ち」に関して3枚のカードに質問した理由は、その情報でたらちゃんさんの行動指針を探る為でありましたが、最初にたらちゃんさんの相談内容を拝見したとき、
「たらちゃんさんは今の彼を知る必要がある」と思いました。なぜなら彼は元彼。恐らく気心しれている仲・・・。
だからこそ、逆に冷静に彼を観察できないのではないか…?という私の恋愛に対する感覚からのカードへの質問だったように思います。
(ちょっと、おせっかい?なんですね。笑)
ですので、二人のまさに性格の違い、問題解決の探り方の違いとでもいいましょうか。
しかし導きされたアドバイスは同じ内容であるということ。
これはお互いの結果がより強調されたと解釈できますね。
あ、なるほど!分かりました。樹実さんは「心情的にアプローチした」というより「情報を増やした」のですね。
判断の元になる情報…
そう思えば、これは実に、実に、樹実さんらしい(笑)
わたしはどちらかというと判断の際には情報を削ぎ落としていくタイプなんですが、樹実さんは逆に多角的に情報を拾っていくタイプ、ということなんでしょうか。面白いですね。
★ご相談者のたらちゃんさんから、ご感想が届きました。
ホッと出来るような感想をお寄せ頂きました。占う側としてはありがたいことです。
「選択権は私に有ることを気づかせていただきました。」ということで少しはすっきりしていただけたのではないでしょうか。「ちょっと違う答えも期待していましたが…」とおっしゃられているあたりはやや胸が痛みますが、、、占い結果とは別に、自ら作っていく未来もある、ということで希望を持って進んでいただけたらなぁと思います。
たらちゃんさん、どうもありがとうございました。
ホッとし、ハッとさせられるような感想をありがとうございます。
こうしてリーディングをさせていただく度に実感するのですが、本当にタロットとは不思議なもので、さまざまな可能性を感じさせてくれます。
「選択権は私にある」とおっしゃっていただきました。これは当たり前の事のようで、実はこれを言葉として心に留めるのとそうでないのとでは、
たらちゃんさんのこの先、もしかしたら大きな違いが出てくるのかも知れませんね。
タロットが単なる「当て物」ではなく、曖昧で私たちが中々言葉に出来なくて心の中で整理しにくい物、受けとめにくい何かに対して、
曖昧なりに何かしらのの洞察、気づきを与えてくれること、そしてそのような作用を自然に相談者である、たらちゃんさんの側で感じ取ってくださったことはとても意味のあることだと私自身は感じています。
たらちゃんさん、どうもありがとうございました。
さて、今回は記念すべき第一回に相応しい、理想的な形でセッションが進んだような気がしますね。
この企画では、ご相談者さまのお悩みに対してより良い答を見つけていただくという目的の他に、タロット占いが持つ可能性の追求という、研究の目的とがありますが、どちらもまずまず成果があったように思います。
今後、毎回このような整合性のある結果が出るかどうかは分かりません。しかし両者でかなり違った結果が出た場合には、さらにこの企画の良さが際立ってくるであろうとわたしは思っています。
またこの「結果すりあわせ」のコーナーは、占いをご活用下さる方々にとっても非常に有用な情報の場となり得るのではないかと思っています。同じ様相が占い師の性格や考え方、切り口で違って見えること。悩みに対する有効なものの考え方などなど…占い師からの直接のアドバイス以外の役立つ情報を、読んで下さるみなさんご自身で拾って頂けると思います。考えつく限りのことを書いて行こうと思っていますので、話が脱線したり、深みにハマることも多々あると思いますが、適当にお付き合い下されば有り難いです。
今回に関して言えば、たらちゃんさんがおっしゃった「決定権」という言葉、これがまさしく「キモ」であったのではと、わたしは思いました。樹実さんは『これは当たり前の事のようで、実はこれを言葉として心に留めるのとそうでないのとでは、(…後略)』というように書いていましたね。
わたしも日々の対面鑑定では、「決定権」…わたしは「主導権」という言葉を使うことが多いですが…このことに必ずといって良いほど言及します。「今はあなたには主導権はありません」とか「主導権を握るためにはこのようなアプローチをした方がよいです」などと話をします。自分の望みを叶えたいと思ったら、現実に対する主導権のありかをハッキリさせ、それを「自分が握る」ことがとても大事なのです。これは運命に対するテクニックです。
今回は特にそのことについて直接的な強調はしなかったのにもかかわらず、たらちゃんさんご自身がそれに気づかれたということが素晴らしいと思います。理解の悟い方なのでしょうね。
結局、今回の一番大きな収穫はご相談者さまの感想の中にあった、という、当たり前と言えば当たり前ですが、ありがたい結果となりました。
樹実さんはどんな感想をお持ちになったでしょうか?また、樹実さん独自の情報や考え方などがありましたら是非お願いします。
タロット占いの可能性。ひいては、占いの可能性。もっとひいては、偶然性への探求(=タロットは偶然出たカードを必然と捉えて読み解くので)。
相談者様が持つ可能性。これらを感じずにはいられない結果となりました。
タロット占いに対しての考え方や、効果の感じ方は人それぞれだと思います。カードから得る情報・メッセージは、やはり占者によって異なりますし、同じカードでも読みは異なります。
そして、導き出される答えは、問題に真剣に向き合ってらっしゃる相談者様にとっては意外に「普通」で「無理がない」ものが多いように思います。
良い意味でも、悪い意味でも「やっぱりそうか…」ということを再確認してしまうことが少なくありません。(もちろんそうでない場合もあります。)
なぜ、多くの方がそう感じるのか…。きっとそれはタロットという偶然性を利用した占いが人の深いところまで、そのまま映し出す「鏡」のようなものだからではないでしょうか。
言い方を変えれば、その方の可能性を再確認するものだと考えられます。そして、自分の可能性をタロットに引き出してもらい、その結果、望むべき未来を自分で選択していくことが出来るというのが私の持論でもあります。
そしてこれも私の考えですが、占者は「AよりBが良いです。」という良否の判断だけをするのではなく、「Aの質・Bの質」をキチンと伝えるという立場でいるべきだと思うのです。
…で、これもまた、私が考えるには相談者さん自身の可能性を引き出すことに繋がると思うのです。
今回はヒタチさんも書いていたように「決定権」がキーであったと私も思います。
人生や恋愛は一人で進みゆくものではありませんから、私たちはついつい周りの影響に飲まれがちです。必要以上に周囲の影響をうけてしまいます。でもそんなときこそ、自分が人生における選択権・決定権・主導権を持っているという自覚があるだけで随分と色々なことが変わってくると思うのです。これは私自身の人生においても多くの実感があります。
常に自分を人生の主役に置くことは、望む人生を歩むための一つのコツですね。
今回の相談者様のたらちゃんさんはご自身で、「自分の納得できる答えを見つけようと思います。」とおっしゃっていただきました。このことも大切なことですね。占いで白黒・損得ハッキリすることだけが大事なのではなく、どうすれば納得できるのか?自分が自分らしくあれるのか?と考えることはとても現実的で意味のあることだと思うのです。
仮にたらちゃんさんが私たちの占い結果によって「彼とは一切会うのをやめます!」とおっしゃったとすれば、それは現実的ではないと思いますし、後々納得も出来ないと思うんですよね。
自分が納得するにはどうしたら良いか?という視点で考えることは色々な曖昧な問題においては大切なポイントだと再確認させていただきました。
今後も私たちのペースで鑑定を進めていきますが、色々な結果が出てくると思います。
私たちはその中から色々なことに気づき、更にタロットの可能性を追究していきたいと思います。
たらちゃんさん、今回はご参加いただきありがとうございました!!!
(今回の公開鑑定はこれで終了です。)